胸郭出口症候群は美人に多い

2017年9月12日

胸郭出口症候群 Thoracic outlet syndrome

華奢でなで肩のすらっとした女性で、蓼喰ふ虫も好きずきではあるが美人さんが多い(気がする)。なかなか覚えられないけれども意外と外来で遭遇するので診察法を復習する覚書。

penguin

症例&診察法

左手がしびれると言ってきた20代女性。快活な感じで可愛い。

Wright test

座位で両肩関節を外転90°、外旋90°、肘屈曲90°の姿勢をとらせると橈骨動脈の拍動が減弱するはず。イメージとしてはanterior apprehension test を両肩で同時にやる感じかも。

脈拍をとりなれていないから良くわからん。漢方に興味があるというなら脈くらいとれるようになっていないといけないですな。しかし、ふと見てみると右手が白い。これは陽性と取っていいのか???しかしシビレてるのは左手・・・うーん。

Roos test

Wright test の姿勢で両手指の屈伸を3分間実施させる。手指のしびれ、だるさのため持続不能となるらしい。

Wright testやっても良くわからないので、そのままの姿勢でこのテスト。出るかなーと思ってやってみると30秒も持たずに笑いながら「も〜無理〜!!」と言って右手をおろす。ジンジンしびれてたまらないらしい。もしかしてWright testで手が白く見えたのも有意な所見だったか?

Adson test

橈骨動脈の拍動を感じながら、症状側をむいてもらい(左がしびれるなら頚椎左回旋)、首を後ろに反らせる(頚椎伸展)。そこで深呼吸をさせると脈が減弱。

ここも脈を確認。わからんなー。前斜角筋を緊張させて斜角筋症候群(後述)をみてるはずだが。。。右手も左手も脈は減ったんだろうか?

Morley test

鎖骨上窩をぐいっと指で圧迫すると圧痛、放散痛が発生するはず。

局所の疼痛と放散痛というけど、この場所押されたら誰でも痛いと思うのですが。。。放散痛はないなー。

Eden test

胸をはらせて、両上肢を後下方に牽引すると橈骨動脈の拍動が減少するはず。。。

やはり脈。肋鎖症候群を見てるはずだがわからん。パルスオキシメーターみたいな感じで、脈圧センサーなるものを装着して波形を取れないものだろうか?誰得って話ではありますが。

 

病態

腕神経叢と鎖骨下動脈が、胸郭の出口で絞扼されて、上肢にしびれ・痛みを生じる疾患。下記3つの疾患の総称が胸郭出口症候群。

  1. 前・中斜角筋間で圧迫される、斜角筋症候群 scalenus syndrome
  2. 鎖骨と第1肋骨の間隙で圧迫される、肋鎖症候群 costoclavicular syndrome
  3. 小胸筋後方で圧迫される、小胸筋症候群 pectoralis minor syndrome

参考:胸郭出口症候群-日本整形外科学会

対応と反省

診察からは Roos test が著しく陽性所見ではあり、レントゲンでは胸椎レベルまで観察できるなで肩&ストレートネック。上肢反射に異常は認めず。でもなんかスッキリしない所見なので念のため頚椎MRI予定した上で、姿勢指導、ストレッチ・壁押し筋トレ指導。脈をとる訓練をしないといけませんね。

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