チーム医療への理解が足りない!

2017年9月12日

私が学生時代だっただろうか?婆ちゃんが入院した病院に見舞いに行った時を思い出す。何かの用事でナースステーションに行くと白衣を着た人が仕事をしている。「すみません」と話しかけるも、しばらく無視された。もう一度声をかけると、『わたし??』と驚いたような表情でこちらを向きながら、こちらの用件を聞くのもソコソコに、わからないんですよねといった感じで、看護師さんが戻ってくるのを待つように言われた。なんと感じの悪い。決してこうはなるまいと思ったものだ。。。青い。

医師への期待が高い?

患者さんの電話相談を実施しているNPO法人の方の講演を伺う機会があった。かれこれ四半世紀にわたって活動しているそうで数万件におよぶ相談実績があるそうだ。医療者でないひとが電話相談を受けていることが逆に強みとなり、診療内容についての相談というより患者の抱える問題整理の手伝いをしている活動のようだ。

講演ではやはり医者への苦情がダントツに多いとのことだ。相談者はわざわざ電話してくるぐらいなので、自分が受けている医療に関して何かしらの不満を抱えている。患者からしたら医療を提供しているのは医者なので医者への苦情ということになるのだろう。

興味深いのは、相談内容から本当に医者の対応が問題なのか?ということもよくあるとのことだ。話をじっくりと聞いていると、不満のきっかけは医療の不確実性、限界に起因することであったり、他職種への不満がまわりまわって医者への不満につながっていたりするそうだ。

医療は専門職の集団から提供されている。チーム医療だ。資格・経験・能力に応じた仕事があり、それぞれの職域で努力している。もちろんオーバーラップしている部分もあるし、施設によって変わる部分もあるだろう。このことが医療慣れしていない赤ひげ期待の患者からは理解されない。

冒頭の話に戻ると、私から「すいません」と声をかけられたのは、きっと医者だったのだ。おそらくそうだろうと私も思っていた。しかし、曖昧な記憶だが、緊急事態ではなく病棟のことについての質問だったのだろう。管轄外だ。仕方ない。きっと休日出勤していて一刻も早く帰りたい気分だったのだろうと今は思う。

いかに伝えるか?

チーム医療が理解されないと嘆いていてもしょうがないので伝えるしかない。宇宙兄弟で宇宙飛行士は多くの人に支えられて表舞台にたってるといった話があったが、医者も多くの人に支えられて医療を提供している。事務方まで含めて各専門職がどのような仕事を担当しており、どう活用して欲しいかを伝える必要がある。

一番の方法はやっぱりテレビだろう。もちろんマスメディアさんではありません。待合室にあるテレビ。病室にあるテレビ。ふと目に入るところで延々と流していれば良い。病院施設紹介を流しているのはよく見るが、それぞれの専門職紹介や部門紹介を見たことはない。

待合室は暇だからきっと見る。病室でもYoutubeの広告みたいに、これを見たら病室のテレビ30分視聴無料のような形でちょこちょこ案内を入れれば、見てもらえるのではなかろうか?(ん?あらたな広告スペースを見つけた?)

病棟にも相談員を!

とは言っても人がいないから誰かが話を聞かなければならない。銀行業務の効率化のためにAIが導入され始めているようだが、病院版FAQなどきっとすぐ作れるだろう。さすればAIなんて大層な名前を出さなくてもSiriやGoogle検索的な機能で解決できそうだ。

しかし人と接する温かみを求めるニーズはきっとある。外来に相談員がいる病院をよく見かける。ボランティアであることも多いようだ。外来で活躍しているのであれば、病棟でも是非活躍いただきたい。ナースコールを押すまでもないんだけど、ちょっと聞きたいことがあるのよね。というニーズを拾って、うまく専門職に繋いでくれないだろうか?

みんな忙しそうだから、もうちょっと気軽な相談窓口があってもいいよね。