偽造薬で大儲けだぜ!

2017年9月12日

偽造C型肝炎薬、「現金問屋」介し流通 身元確認せず(日経2017/2/2)
裏ルート「ぬれ手であわ」 超高額、需要も高(毎日2017/2/1)

ハーボニーはC型肝炎の画期的新薬の一つだ。胃薬の進歩で胃潰瘍で手術することが無くなり死ななくなったように、C型肝炎患者は激減しそれに伴う肝硬変、肝臓がんも減少していくだろう。素晴らしい。問題となっていたのは薬価が高いこと。薬価についてはオブシーボについての記事でも少し触れたが許容できるのではと私は思っていた。(そういえばオブシーボは今月から半額になったそうですね。)

そんな甘い考えの私を尻目に、世の犯罪者の方は目の付け所が違う。全くそんな発想がわかなかった。まさに人の行く裏に道有り花の山だ。ボトル1本の薬価が約153万円。偽造して適当な薬を入れていれば誰も分からないだろうと。毒をもってる訳でもないし、ちょっと治療が遅れるかもしれないけどね、みたいなことを考えて納得していたのか。そもそも良心の呵責など全くないのか。

調剤薬局での水素水販売について、そこまで強い憤りを感じていなかった私だが今回狙われたのは病院で処方される薬だ。偽造ハーボニーのニュースが出た時に驚いたのは、そういうものが流通する隙がどこにあるのかね?と疑問に思っていた。続報をみて現金問屋という歴史的な流通経路があると知った次第で、相変わらずの医者の世間知らずを露呈してしまった。

現金問屋は戦後に進駐軍や日本軍から横流しされたペニシリンやヒロポンを扱っていた時代もあるそうな。当時ならいざ知らず、現代においてもそんなトレーサビリティーも怪しい薬が流通していたことを全く知らなかった。北〇〇製の安物覚せい剤は薬物濃度のばらつきが大きいから、意図せず高用量を服用してしまって急性中毒・即死することがあるから注意した方が良いと、ありがたくないアドヴァイスをどこかで聞いたことがある。病院での処方薬でも変わらんやんか。

偽造医薬品の流通規模は世界で8兆円とある。値段とニーズが高いものは犯罪者が狙っていることを覚えておかないといけませんね。念のため、犯罪を擁護する意図は全くありません。”Never hate your enemies, it affects your judgement.”の心持ちです。