骨粗鬆症はじわじわくる

2017年9月12日

「あんたさ骨粗鬆症の治療って必要なの?」

写真:骨粗鬆症財団HPより

実家の母より突然のメール。健診で骨密度は大丈夫と言われていると胸を張っていた母も、先日階段で足滑らせて転がり落ちて不安になったと見える。さすがに古希を迎えて気弱になったか?電話してみると「私の友達の話よ。薬飲むように言われたらしくて必要なのかって聞かれたの。」と。

目の前の医者の話より友達のアドバイス。口コミには勝てませんな〜と思いつつ骨粗鬆症についてつらつらと説明する。話をわかってくれたのか電話口の母より「とにかく飲んでもいいってことね?」と。聞きたかったのはそこですか?飲んじゃ駄目な薬処方される訳ないでしょと徒労感を感じつつ、説明って難しいよなと改めて感じる。

ちまたでは「いつのまにか骨折」という謎コピーで啓発活動が行われている。骨粗鬆症という病気の存在について認知率もあがってきている。何せパイがでかいから業界も力が入る。日本におよそ1300万人いると推定されている骨粗鬆症患者のうち実際に治療を受けているのは約2割。血圧高かったら薬飲むでしょう?骨粗鬆症だったら薬のもうよ!と理解してもらいたい。でも理解してもらえない。

必要なの?の疑問も尤もではある。1300万人の骨粗鬆症患者って、つまりは高齢者は概ね骨粗鬆症ということでしょう。老化現象なんだし、みんなが飲む必要あるのかね?と言いたくなる気持ちは良くわかる。だって痛くもかゆくもないんだもん。

薬を飲みたくないと言っている人に長い時間をかけて説明して理解してもらうのは大変だ。本来は骨折を診る整形外科医が頑張って啓発しなければならないのだろうが、必要なの?と言われるとご自由にと思ってしまうのが私のいけないところだ。情報格差があるにもかかわらず同じ判断をもとめてはいけないと頭ではわかっていても、万が一飲みたくない薬を医者が言うから飲んでみたら体調悪くなったなどと言われた日には立つ瀬がないと考えてしまう。

骨粗鬆症治療はwell agingの一環だと考えている。別に骨粗鬆症自体はあまり痛くない。背骨が曲がってようが元気に生きている人もいる。薬飲んでても激しくこけたら骨折しちゃうかもしれん。それでも、ちょいと薬を飲むことで、そのリスクを減らせるのであれば飲んでいいじゃないのよ。骨折して寝たきりなんて嫌ですよ。大した副作用もないことが多いし。

骨粗鬆症の治療は必要なの?あなたが望むならば・・・

必要です!