まじで100歳まで生きんの?


LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略

長生きしてしまう?長生きできる?

認識が甘かった。だいたい80歳すぎにお迎えが来る前提で大まかな人生設計を考えていた。去年の日本人の平均寿命は女性87.14歳、男性80.98歳。ニュースで見ても特に驚きはない。しかし、よく考えてみたら平均余命は別だ。30代男性の平均余命は82歳弱。今後伸びていくことを考えると90歳までは十分生きてしまう可能性がある。

参考:平成28年簡易生命表の概況主な年齢の平均余命

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略より引用

感動したのがこの図。毎年の世界1位の国の平均寿命を時系列でグラフ化してあり、直線的に上昇している。流石の僕も、このまま伸びていくと考えるほど楽観的ではない。でも仮に現在がプラトーの始まりだったとしてもしばらくは上昇傾向は続くのだろう。

老後資金は大丈夫かね?

この世の沙汰は金次第。別に大金が必要と言っているわけではない。各個人の許容できる生活レベルを維持する資金が必要だ。筆者は長寿化の議論は、お金の問題に偏りすぎていると主張しているが、しょうがない。衣食足りて礼節を知る。現代では衣食を足りさせる方法はお金であることが多い。

「100歳まで生きるとして、勤労時代に毎年所得の約10%を貯蓄し、引退後は最終所得の50%相当の資金で毎年暮らしたいと考える場合、あなたは何歳で引退できるか?」・・・
この場合は80代まで働くことが求められる。
LIFE SHIFTより引用 〜

「長生きできる」を生きよう

もちろん本書の主眼はお金の不安を煽ることではない。100年生きることを考えて人生を考え直すことだ。すでに我々が目撃しているように60歳で引退して余生を過ごすという生き方は難しいのが現実だ。自分が60代になる頃には、そういう昭和モデルの生き方は通用しなくなっているだろう。そのための選択肢、いや心構えを提示するのが本書だ。

教育を受けて、仕事を行い、引退する。

本書はこの3ステージの考え方から脱却をとく。100年変わらない職業というのは少ない。技術が変われば仕事も変わる。イノベーションは絶えずおきているのが現実だ。マルチステージの生き方に対応し、自己投資をおこなって自分の技術・知識が陳腐化しないように生きなければならない。よく言えば選択肢は無限大だ。

診療が変わる

元気な80代が増えている。80歳にもなって手術しますか?しんどい化学療法しますか?なんてことは言えなくなる。みんなが100歳まで生きるようになれば、80歳には20年元気に生きてもらう必要があるからだ。高齢者の生活習慣病管理は必要か?なんて愚問になる。だってこの人たち、あと何十年も生きるんですよ。