「世界一子どもを育てやすい国にしよう」を読んだ

世界一子どもを育てやすい国にしよう

ライフネット生命の出口治明さんの本はなんでも面白い。フローレンスの駒崎さんとの対談。少子化に対する具体的な事実と提言が読んでて飽きさせない。さらっと読める良書。

義務教育ならできるのに、なぜ保育園はできないのか? やる気がないだけでしょう。義務教育と同じレベルで義務保育にすれば、あっという間に解決するではないか

本書より引用

確かに待機学童という話は、あまり聞いたことがない。医療費が40兆円で毎年1兆円ずつ増加している中、保育園を整備するのにかかる費用は1兆円程度とのこと。ちなみに年金は50兆円らしい。孫世代を可愛がって行きましょうよ。

子育ての問題がいつも据え置かれるのは、のど元を過ぎれば熱さを忘れて人々は声をあげなくなるから。そして人はローテーションされるので、不合理だけが残り続けます。

本書より引用

のど元、真っ只中の自分へ自戒を込めてピックアップ。程度の低い話ですが医局人事で病院に派遣されていると、病院の就業環境を改善すべく闘おうという気が全く失せる。どうせ1、2年の付き合いだからと諦める。同じ病院で長く働き始めたら変わってくるのでしょうが、その時には若手ではなくなっている。結果として若手の就業環境への不合理は残り続ける。

敬老パスなどは即刻廃止して、その代わりに「ひとり親パス」を

本書より引用

「敬老原則」は、なくしてしまったほうがいいと新老人の出口さんが言う。歳をとっている人を大事にする敬老原則はピラミッド型社会を前提にしていて現在の社会にそぐわないという主張。たしかに大切にすべきは賢者の知恵であって老害の知恵ではない。弱者サポートであって高齢強者優遇ではない。

「敬老パス」は、お金と時間を持っている高齢者の外出・旅行を促して消費を喚起することが目的で、「敬老原則」の衣をかぶっているだけでしょうけどね。

感想

兎にも角にも少子化対策まったなし。時すでに遅しだけど今より早い時はない。