整形外科医師の給料の男女格差〜北米編

先日、某学会に潜入して来ました。整形外科医師の所得の男女差について演題があり、内容があまりにも衝撃的で未だに理解できていないので記録しておきます。

背景

どこぞの国では某大学の医学入試で秘密裏に女性と多浪生を差別していたとかで糾弾されています。男女平等の精神に反するスキャンダルが先進国で起きたと言うことで欧米メディアも日本の報道を引用する形で記事を出していました。理想社会へ前進するために現実の周知は必要ですが、ニュースを娯楽として消費していては解決に結びつかないけどなと世界の片隅で悶々とするわけです。

さて、そんな某国のことはさておきアメリカさんの大学では医学部の男女比が概ね五分五分となっているそうですが、外科系の医者は男性が多いそうです。さらに男女で給与格差があることも示されているそうです。じゃあ整形外科医ではどうなんだ?ということで調査した結果を発表しますよーという演題です。

方法

AAOSアメリカ整形外科学会の会員にアンケート調査しました。回答率は25%くらい。就業形態、性別、勤続年数、専門、所得などきいてみました。

結果(僕の記憶)

有意差をもって男性医師の所得が高い

男性整形外科医 女性整形外科医
年間所得 $800,000 $500,000

整形外科の中での専門分野(脊椎、外傷、人工関節、スポーツ、小児、上肢、腫瘍など)では、有意差を持った男女差はあまりなし。

私立施設勤務の男性は女性に比べてより多く稼いでいる。

考察

整形外科を専門とする女性は増えて来ているところであり、まだ若手が多いことが原因の一つかもしれないよー。しっかり調査して女性のキャリアパスを阻害するものが何かをはっきりさせようね。

あかかぶ君の感想

彼の国でも歴然とした男女差があるんですね。とはいえ、こういう演題が口頭発表に選ばれることに意識の高さ、より理想的な社会を目指してます感がでてて感心します。日整会でも、こう言う調査はなされているのでしょうか?当ブログでも女性は整形外科医としてやっていけるか?なんて書いてフェミニンをアピールしてきましたが今後も注目したいと思います。

だが、しかし

・・・なんて書いて来ましたが、賢明な皆様はきっとお気付きのことと思います。衝撃的だったのはそこではありません。男女問題をちゃんと調査して発表し、また学会としても発表の場を提供して、改善へ向けて取り組む姿勢をみせる文化に関心したのは事実です。しかし理解できないほどのことではありません。

なんじゃ、この給料は!!!!

男性医師の平均所得$800,000って、1ドル100円だとしても8,000万円です。女性医師でも5,000万円です。北米の医者は高給取りだから、まあ3,000万〜4,000万くらいもらっているのだろうというのが僕の認識でした。この金額は本当でしょうか?他のソースが欲しいところです。

国が違えば制度も違う。いやはや畏れ入りました。小物の僕はもちろん羨ましさを感じることを否定できませんが、それだけの価値を社会に提供できる自信は皆無です。ちなみにカナダのお医者さんの給料はこんな記事があったので参考までに。「カナダの医師、自分たちの昇給に抗議運動」未だ奥ゆかしさを感じます。寝よ。