日本人が世界遺産になる日

未来の年表。久々に会った友人に勧められて読んで見た。煽るねーと思いながら読んでいたが医療の分野については納得がいく。業界の情報をある程度持っているからだろう。日本の国難にあたって自分の航路をどうとるか。負け戦は確定していても敵を知ることは必要だ。

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

整形外科医の未来

2025年問題とよく言われる。団塊の世代が75歳以上に突入する年だ。「高齢者の高齢化」と本書に表現されるように75歳以上の人口がどんどん増えていく。表紙には「2042年高齢者人口がピーク」とある。ちょうど私が還暦前後の頃だ。

整形外科の患者層は高齢者だ。需要は安定している。高齢者数の爆増にむけて医師養成数を増やしているが医療のあり方を変えない限り焼け石に水だ。このままの政策が続くのであれば私が還暦になる頃まで仕事にあぶれることはない。社会保障費がパンクするので賃金が保障されないのは仕方ない。

日本人の私の未来

自分の将来はさておき日本が消滅することに気が滅入る。少子化対策が遅すぎた。ご先祖様から引き継いだ日本を将来の世代にそのまま残すことが出来ないのは残念でならない。このまま変化を拒んでいたら日本人は絶滅するしかない。もしくは保護区で養ってもらう存在となる。

今後の少子化対策が功をそうしたとしても日本の縮小は止められない。すでに少子化で子供をうむ世代の人数が少ないせいだ。余程のことが起きない限り価値観の大転換は起きない。産めよ増やせよでベビーブームは起きない。

若年人口の減少は若い労働力を必要とする職種を直撃する。全ての職種で人材争奪戦だ。医療・介護地獄の対策にばかり気を取られていたら日本の国力を支える分野に十分な人材が投入できなくなる。もちろん医療でも国力を支えたいとは思っても。

対策として

本書の残念なところは前半の未来予想に対して後半の処方箋に目新しさが少ないこと。そのことが本書の希望となっているのが逆説的で良い。少なくとも前半は読んでおく価値あり。